取扱商品・サービスの欄と取引先・取引関係等の欄と従業員の欄とお借入の状況の欄の書き方のまとめ表
取扱商品・サービスの欄と取引先・取引関係等の欄と従業員の欄とお借入の状況の欄 | ||
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取扱商品・サービスの欄 | 弊所の見解 | |
日本政策金融公庫の創業計画書の記入例より | 商品名及び価格が記入された良い例もあれば、価格の記入が無い悪い例もありました。 | 良い記入例のみ参考にしましょう。 |
元公庫マンが執筆した創業融資に関する書籍Aより | 取扱商品・サービスは事業内容が魅力的で具体的にイメージできるよう記載すべきとあり、セールスポイントは事業の見通しに影響するため重要、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
起業コンサルタント税理士さんが執筆した創業融資に関する書籍Bより | 自身の商品の強みや競合他社との比較をして記載すべき、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
税理士が監修した創業融資に関する書籍Cより | 的確な取扱商品・サービスに絞りセールスポイントを記載すべき、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
税理士・司法書士・社労士の共著の創業融資に関する書籍Dより | 取扱商品・サービスを漏れなくリストアップしセールスポイントを競合と比較して記載すべき、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
美容業に詳しい税理士が執筆した創業融資に関する書籍Eより | 商品・価格は具体化しておく必要があり、セールスポイントは競合と比較して記載すべき、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
ネットの情報より | 別紙を添付して説明すべき重要項目である、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
取引先・取引関係等の欄 | 弊所の見解 | |
日本政策金融公庫の創業計画書の記入例より | 販売先の記入例が弱いように見受けられました。 | 記入例は真似すべきではないように思います。 |
元公庫マンが執筆した創業融資に関する書籍Aより | 事業が成立するために必要な取引先を確保しているかどうかを見ている、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
起業コンサルタント税理士さんが執筆した創業融資に関する書籍Bより | 特に言及はありませんでした。 | - |
税理士が監修した創業融資に関する書籍Cより | 実績に即して記入します、という記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
税理士・司法書士・社労士の共著の創業融資に関する書籍Dより | 売上先、仕入先とも具体的に記入すべき、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
美容業に詳しい税理士が執筆した創業融資に関する書籍Eより | ここでのポイントは、自分がこれまで担当してきたお客様のうち、何人ぐらいが見込み客になりそうか見られています、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
ネットの情報より | 販売先が決定していると審査に有利です、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
従業員の欄 | 弊所の見解 | |
日本政策金融公庫の創業計画書の記入例より | 書き方については特別な内容はありませんでした。 | 特になし。 |
元公庫マンが執筆した創業融資に関する書籍Aより | 必要な人員は確保できているかそのうえで人件費は適切かが重要、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
起業コンサルタント税理士さんが執筆した創業融資に関する書籍Bより | 特に言及はありませんでした。 | - |
税理士が監修した創業融資に関する書籍Cより | 日本政策金融公庫の創業融資の大前提は雇用を創出する事業かどうかである、というような記述がありました。 | 左記内容に弊所は同意できません。 |
税理士・司法書士・社労士の共著の創業融資に関する書籍Dより | 別紙に事業を行う上で必要なポストとその仕事の内容担当者の使命を記入すべき、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
美容業に詳しい税理士が執筆した創業融資に関する書籍Eより | 特に言及はありませんでした。 | - |
ネットの情報より | 特に言及はありませんでした。 | - |
お借入の状況の欄 | 弊所の見解 | |
日本政策金融公庫の創業計画書の記入例より | 書き方については特別な内容はありませんでした。 | 特になし。 |
元公庫マンが執筆した創業融資に関する書籍Aより | 重要な審査ポイントである、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
起業コンサルタント税理士さんが執筆した創業融資に関する書籍Bより | 特に言及はありませんでした。 | - |
税理士が監修した創業融資に関する書籍Cより | 多額のカードローンはマイナスポイントである、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
税理士・司法書士・社労士の共著の創業融資に関する書籍Dより | 別紙では借入の返済を含めた生活費の内訳を作成ます、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
美容業に詳しい税理士が執筆した創業融資に関する書籍Eより | 特に言及はありませんでした。 | - |
ネットの情報より | 正直に記入しましょう、というような記述がありました。 | 左記内容は妥当すると思います。 |
弊所独自のオススメの考え方 | 弊所独自のオススメの考え方 | |
取扱商品・サービスの欄 | ・取扱商品・サービスの内容については、商品を3つに絞り、料金・価格単価を明記します。 ・セールスポイントは、自身の商品サービスの強みが伝わるように記入します。書ききれない場合は別紙添付も必要です。 ・販売ターゲット・販売戦略は、ターゲット層を明記します。販売戦略は集客数計画書の内容を説明するように記入します。書ききれない場合は別紙添付も必要です。 ・競合・市場など企業を取り巻く状況は、自身が調査研究した内容を記入しましょう。 | |
取引先・取引関係等の欄 | 販売先も仕入先も具体的固有名詞を記入できればプラスとなります。 | |
従業員の欄 | 人手不足が深刻な現在において人材を確保してることもプラスになるので、具体的な人名を記入して添付しましょう。 | |
お借入の状況の欄 | ありのまま正直に記入するしかないと思います。 |
取扱商品・サービスの欄の書き方
取扱商品・サービスの欄はさらに4つに分解できます
①取扱商品・サービスの内容
②セールスポイント
③販売ターゲット・販売戦略(NEW!)(2018年頃から発生した項目)
④競合・市場など企業を取り巻く状況(NEW!)(2018年頃から発生した項目)
①取扱商品・サービスの内容
・商品名・サービス名はわかりやすく明確に記入
・料金価格も明確に記入
②セールスポイント
・主観的抽象的なアピール表現は避けましょう
③販売ターゲット・販売戦略(NEW!)(2018年頃から発生した項目)
・具体的なターゲット層いわゆるペルソナを明記しましょう
・具体的な集客方法を明記しましょう(集客数計画書で作成済み)
④競合・市場など企業を取り巻く状況(NEW!)(2018年頃から発生した項目)
・その業界全体を調査した視点すなわちマクロな観点からの分析を記入しましょう
・立地選定理由について触れるのはここで記入しましょう
・自身の立地エリアや商圏エリアを調査した視点すなわちミクロな観点からの分析を記入しましょう
記入例における取引先・取引関係等の欄の謎のメッセージについて
日本政策金融公庫の創業計画書の記入例の取引先・取引関係等の欄において注意書きのようなメッセージがあります。その中に「立地選定理由についても触れてください」とあります。しかし立地選定理由について「取引先・取引関係等の欄」にはスペースを見てもとても書きにくいように思います。
従いまして立地選定理由については、この「競合・市場など企業を取り巻く状況の欄」に記入すれば良いと思います。
取引先・取引関係等の欄の書き方
記入例における取引先・取引関係等の欄の謎のメッセージ
・販売先・仕入先との結びつきがあれば記入してください
・契約書・注文書などがあれば添付してください
・販売・仕入条件についても確認しておく必要があります
・立地選定理由についても触れてください
日本政策金融公庫の創業計画書の記入例の取引先・取引関係等の欄において注意書きのようなメッセージがあります。上記がその文言です。一体これは何を示しているのでしょうか?順番に解説させていただきます。
販売先・仕入先との結びつきがあれば記入してくださいとは?
前職のコネ、親戚関係のコネにより安定的な取引が可能であれば審査のうえでプラスに働くため記入してくださいという意図であると推測できます。
契約書・注文書などがあれば添付してくださいとは?
開業・起業後の販売計画や仕入計画の裏付けとなるものがあれば審査のうえでプラスに働くため添付してくださいという意図であると推測できます。
販売・仕入条件についても確認しておく必要がありますとは?
「回収・支払の条件の欄」を記入するために取引先に確認すべきという意図であると推測できます。
立地選定理由についても触れてくださいとは?
この点については上記で解説させていただきました。
「販売先の欄」の書き方について(重要項目)
・卸売りいわゆるBtoBの場合は法人名会社名を具体的に明記しましょう
・小売りいわゆるBtoCの場合は「SNSフォロワー数」又はイニシャル等を明記しましょう
「仕入先の欄」の書き方について(重要項目)
・取引が確定している業者さんの名称を具体的に明記しましょう
「外注先の欄」の書き方について(重要項目)
・取引が確定している業者さんの名称を具体的に明記しましょう
「シェア・掛取引の割合・回収・支払の条件」の書き方について(重要項目)
・要するに資金繰り表、資金繰り計画が問題ないか明記するということです
初期投資・赤字が見込まれる起業は資金繰表を必ず作成しよう(赤字で倒産するんじゃない!現金が尽きたら倒産だ!)のページでご説明させていただきましたが、世の中には「黒字倒産」という言葉が存在します。
利益は出ているのに現金キャッシュが尽きて資金繰りが悪化してしまうことを黒字倒産と呼びます。つまりこの欄について融資担当者が見る観点は明らかであり、「売上については現金シェア100%で即金、支払い先については掛取引シェア100%で遅い支払い」であれば審査のうえでプラスに働くことになります。
従業員の欄の書き方(会社法人の場合は書き方少し注意)
・1人で会社法人で創業の場合は1人、0人、0人
・1人で個人事業主で創業の場合は空欄、0人、0人
上記はどういうことでしょうか?解説させていただきます。
本来、役員は従業員ではないです
創業計画書の書式を見ますと「5従業員」の欄において「常勤役員の人数(法人の方のみ)」とあります。本来、役員は法人会社に「委任を受けた者」であるため労働者ではなく従業員ではないはずです。しかし創業計画書においては1人で開業して会社法人を作った場合は1人株主兼代表取締役なので「常勤役員の人数(法人の方のみ)」の欄に1人と書くしかない、というのが弊所の見解です。従業員数はまさにご自身以外に正社員やパートを雇用するのであればその人数を明記しましょう。
個人事業主で1人で開業した場合は空欄、0人、0人もあり得ます
反対に個人事業主で起業する場合は何も記入するものが無いということもあり得ます。
要するに「8事業の見通しの人件費の欄と整合性があるかどうか」を確認しているのだと推測できます。
仮に1人会社法人で社長に対する役員報酬を計上すれば「8事業の見通し」の「人件費」の欄にいくらかの数字が計上されることになります。従いまして常勤役員の人数が0人ということはおかしいことになります。
反対に個人事業主で1人で開業した場合は開業した方ご自身の人件費は「8事業の見通し」の「人件費」の欄には計上しないため、空欄で整合性が合うということになります。
お借入の状況の欄の書き方
・お借入れの状況の欄は正直に明記し決して嘘はつかないようにとうことしかありません。
「お使いみち」において「事業」や「住宅」や「車」や「教育」に関しては人生においてはやむを得ないローンであるという考え方もしてくれので特段マイナスには評価されないと推測されます。
しかしカードローンだけはマイナスに評価される可能性が高いので気を付けましょう。
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