創業の動機の欄と経営者の略歴等の欄の書き方まとめ一覧

創業の動機の欄と経営者の略歴等の欄のまとめ表  
創業の動機の欄弊所の見解
日本政策金融公庫の創業計画書の記入例よりあまり良い記入例は無いように見受けられました。記入例はまねすべきでないと思います。
元公庫マンが執筆した創業融資に関する書籍Aより日本政策金融公庫の融資担当者はこの創業の動機の欄をあまり見ていません、との記述がありました。元公庫マンがおっしゃっているので妥当すると思われます。
起業コンサルタント税理士さんが執筆した創業融資に関する書籍Bより書き方について特に言及はありませんでした。
税理士が監修した創業融資に関する書籍Cより担当者の中には創業の動機には重きを置かずにサラリと読み進めるのが常という人もいます、との記述がありました。左記内容は妥当すると思います。
税理士・司法書士・社労士の共著の創業融資に関する書籍Dより創業の動機は創業計画書で一番重要な記載事項であるため、別紙に書ける限り書いて添付してください、という記述がありました。左記内容について弊所は同意できかねます。
美容業に詳しい税理士が執筆した創業融資に関する書籍Eより4行しか書く欄が無いので全体の文章を追加の事業計画書に書く、というような記述がありました。左記内容について弊所は同意できかねます。
ネットの情報より意義や思いより返済できそうと思わせるほうが大切、との記述がありました。左記内容は妥当すると思います。
経営者の略歴等の欄弊所の見解
日本政策金融公庫の創業計画書の記入例より履歴書における学歴、職歴の欄のような書き方ばかりでした。記入例はまねすべきでないと思います。
元公庫マンが執筆した創業融資に関する書籍Aより「経営者の資質」を示すための重要項目である、との記述がありました。左記内容は妥当すると思います。
起業コンサルタント税理士さんが執筆した創業融資に関する書籍Bより輝かしい職歴や経験をアピールすることが重要、との記述がありました。左記内容は妥当すると思います。
税理士が監修した創業融資に関する書籍Cより創業融資を受けるにふさわしい人物であることを示す職歴をピックアップしてまとめます、との記述がありました。左記内容は妥当すると思います。
税理士・司法書士・社労士の共著の創業融資に関する書籍Dより経営者の略歴を別紙に書けるだけ書くべき、との記述がありました。左記内容は妥当すると思います。
美容業に詳しい税理士が執筆した創業融資に関する書籍Eより勤務先、勤務年数だけを記入するのではなく、役職、どんな売り上げ実績があったかを書いて客観的に伝える、との記述がありました。左記内容は妥当すると思います。
ネットの情報よりこの欄はとても重要事項です、というような記述がありました。左記内容は妥当すると思います。
弊所独自のオススメの考え方弊所独自のオススメの考え方
創業の動機「私はこういう経歴で(経営者の略歴等の欄)で、○○という販売先や○○という仕入先と取引できるから(取引先・取引関係等の欄)、こういう強みのある商品・サービスを取り扱うことができるので(取扱商品・サービスの欄)、開業しようと考えた」という書き方が妥当すると思われます。つまり、創業の動機の記入は最後で良いと思います。
経営者の略歴等の欄経営者の略歴等は融資する側にとってとても重要であるため、別紙に詳細に記述することが妥当すると思われます。下記の内容でまとめましょう。
①学歴
②前職の年収
③管理職経験の有無
④勤務時代に身に着けた知識及びスキル(インプットの実績)
⑤勤務時代の実績(アウトプットの実績)

創業の動機の欄の書き方

結論

私はこういう経歴であるから(2経営者の略歴等)、こういう強みのある商品・サービスを取り扱うことができ(3取扱商品・サービス)、仕入先や販売先に見通しが立ったため(4取引先・取引関係等)、独立して開業・起業・創業を決意した。という書き方で良いと思います。

したがって創業の動機の欄は最後に記入してよいと思います。

考え方

融資審査担当者はこの創業の動機の欄をあまり見ていないという意見もあります。反対に別紙に長文で熱い思いを書くべきとの意見もあります。どちらが良いのでしょうか。

弊所の考え方としては創業の動機はさらっとでよいと思います。

理由は下記です。

・融資担当者は「ちゃんと返済してくれるのかどうか」しか興味がありません。
・そこまで熱い思いがあるのであれば多額の自己資金を用意できるはず。
・そこまで熱い思いがあるのであれば経歴、実績、などに表れるはず。

と思われるからです。また社会貢献などの理由も、立派な理由ではありますが「で、マネタイズ(収益化)はできるの?」と突っ込まれる可能性も高いです。

経営者の略歴等の欄の書き方

経営者の略歴等の欄の必須記入事項

①学歴
②前職の年収
③管理職経験の有無
④勤務時代に身に着けた知識及びスキル(インプットの実績)
⑤勤務時代の実績(アウトプットの実績)

①学歴

ここでの学歴というのは下記の2つの観点があると思います。

・技術専門系の学校に通ったことがあるかどうかという観点
・いわゆる高偏差値の高学歴大学卒かどうかという観点

技術専門系の学校に通ったことがあるかどうかという観点

美容師など資格がなければ開業できないビジネスはたくさん存在します。しかし国家資格が無くても開業できる仕事もたくさん存在します。飲食業で開業するのであれば調理師学校、webデザイナーで開業するのであれば美術系の学校、プログラマーで開業するのであればコンピューター系の学校、アパレルで開業するのであれば服飾学校、などその道に直結する学校は世の中にたくさんありますので、もしそのような学校に通われた経歴があるのであれば記入してしっかりアピールしましょう。もちろん調理師の免許が無くても飲食店は経営できます。ひたすら独学でラーメンを開発して行列店になった方もたくさんおられるでしょう。「経歴・肩書で人を見てはいけない」と一般的には言われていますが、公庫マン・金融マンは「経歴・肩書から推測しなければならない」ということは紛れもない事実です。経歴・肩書は「融資審査の上においては」間違いなく有利に働くでしょう。ただ決してビジネスがうまくいくとは限りません。

いわゆる高偏差値の高学歴大卒かどうかという観点

この点について恐れずに申し上げますと、高偏差値高学歴大卒の経歴は「融資審査の上においては」間違いなくプラスに働くと思われます。何度も申し上げますが、公庫マン・金融マンの融資担当者は少ない情報から信用できる融資相手かどうか見極めなければなりません。必ずこの点も見ていると思われますのでアピールできる方はしておきましょう。ただ何度も申し上げますがビジネスがうまくいき継続するかどうかはわかりません。

②前職の年収

ここで前職の年収については2つの観点があると思います。

・申告された自己資金との整合性という観点
・優秀さは収入に比例するであろうという観点

申告された自己資金との整合性という観点

この観点はどういうことなのかというと結論から申し上げますと「自己資金として多額の金額が申告されているが、勤務年数と年収から考えると整合性が合わない」というようなことがあれば事業計画書に疑義が生じることになります。仮に真実が記入されていたとしても融資担当者はわからないため、こういった細かい情報は積極的に開示していくことでプラスに働くと考えられます。

優秀さは収入に比例するであろうという観点

この観点も結論から申し上げますと「勤務時代に高収入であった方はそれに見合った能力をお持ちと見られる可能性が高い」ということです。何度も何度も申し上げますが、公庫マン・金融マンの融資担当者は少ない情報から審査対象者が融資すべき人物かどうか見極めなければなりません。高収入であった方の場合は仕事ができるという見方をされて、審査にプラスに働くでしょう。

③管理職経験の有無

まず、独立・開業・起業においては下記の2つが必要とされています。

・経営者としてモノ・ヒト・カネをマネジメントする能力
・職人プロとしての技術的な能力

管理職の経験がある場合、人をマネジメントした経験があるということなので審査のうえでプラスに働きますので積極的に記入しましょう。店長の経験がある方はまさにモノ・ヒト・カネをマネジメントした経験ありということですので素晴らしい亜アピールポイントだと考えられます。

④勤務時代に身に着けた知識及びスキル(インプットの実績)

繰り返しになりますが、独立・開業・起業においては下記の2つが必要とされています。

・経営者としてモノ・ヒト・カネをマネジメントする能力
・職人プロとしての技術的な能力

勤務時代に身に着けた知識及びスキルは職人プロとしての技術的な能力を示すことができます。しっかりアピールしましょう。

⑤勤務時代の実績(アウトプットの実績)

悲しい話ですが、公庫マンや金融マンは技術や知識を説明されても、その道の知識が無ければ何がすごいのかわからないという現象もあり得ると思います。第三者や素人がバッと聞いてわかりやすい賞の受賞歴などがあれば審査のうえではプラスになります。

・ミシュラン三ツ星のレストランで勤務していた
・モンドセレクション金賞を受賞したスイーツ開発に関わっていた
・○○コンテストで優勝した時のリーダーであった

などがあれば積極的に記入しましょう。学歴のところで再三申し上げましたが重要ですので再度申し上げておきますが、ミーハーと思われるかもしれませんが、融資の審査においては肩書や受賞歴はプラスに働きます。

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