(2017年11月10日作成)(2024年5月28日再編集)

結論

・創業計画書とは事業計画書のうちで創業融資をうけるために作成する計画書、と解されます。
・また創業融資の申請先は実質的に日本政策金融公庫一択と思われるところから、創業計画書=日本政策金融公庫の創業計画書の書式で作成した計画書、と定義づけても間違いではないと解されます。

下記で詳細を記述します。

事業計画書と創業計画書の違い

広義の事業計画書金融機関融資申請以外のプレゼン用事業計画書パワーポイントでビジュアルにまとめる
金融機関融資申請用の事業計画書一般貸付融資申請の補足資料のための事業計画書金融機関融資向けの狭義の事業計画書ワード、エクセルで数字でまとめる
創業融資のための必須の事業計画書創業計画書ワード、エクセルで数字でまとめる

(表1)事業計画書と創業計画書の違いまとめ表

上記のまとめ表を見ていただき、またさらにまとめますと下記となります。

・創業計画書とは事業計画書のうちの一つの種類となります。
・つまり、創業融資申請のために作成する事業計画書を創業計画書と定義づけてよさそうです。
・また下記のページを参考いただき、創業融資の申請先は実質的に日本政策金融公庫一択であることから、創業計画書=日本政策金融公庫の創業計画書の書式で作成した計画書、と言っても過言ではないと解されます。

実質的に創業融資の申請先は日本政策金融公庫の一択であることについて

金融機関融資申請以外のプレゼン用事業計画書とは

金融機関融資申請以外のプレゼン用事業計画書は下記のようなケースで求められると思われます。

・ビジネスプランコンテストに応募するときのプレゼン用事業計画書
・会社勤めのサラリーマンが、上司が部下に、または部下から上司に、会社の新規プロジェクトを説明するときのプレゼン用事業計画書
・起業、開業、独立、創業する人が、家族や人材採用するために自身の創業プランを説明するときのプレゼン用事業計画書

このような場合が代表的と思われます。そしてこの場合に共通することは

・パワーポイントを利用し、写真や絵や図でわかりやすくビジュアルにテンポよく説明できる資料であること
・説明や読解に時間が必要な細かい数字は載せない
・必然的に枚数やボリュームが多くなる

などがあげられます。後述する金融機関融資申請用の事業計画書は真逆となります。

金融機関融資申請用の事業計画書とは

金融機関融資申請用の事業計画書は下記のようなケースで必要となると思われます。

・一般貸付融資申請の補足資料のための事業計画書
・創業融資のための必須の事業計画書

一般貸付とは、既に事業が開始している事業者が、金融機関から融資をうけることを指します。みなさんがイメージされるいわゆる借入となります。一般貸付の定説は下記となります。

・一般貸付は、基本的には決算書しか評価しない、事業計画書を添付したとしてもあくまで添え物にしかならない
・しかし、近年は「事業性評価」が求められるため、事業計画書も無意味ではない

となります。

繰り返しとなりますが、創業計画書は創業融資を申請する場合の必須の提出書類となります。

金融機関融資申請用の事業計画書に共通することは

・A3用紙1枚など、1枚にまとめる
・売上、利益などを数字で説明する

となります。

まとめ

創業計画書は事業計画書のうちの1つの種類となります。創業計画書は創業融資申請における必須の書類となり、創業計画書とは日本政策金融公庫の書式のもを指すといっても過言ではないと解されます。